院外イベントの報告

最終更新: 1月23日

第2回市民公開講座「わたしのリビングウィル」主催:徳島県臨床内科医会 共催:NPO法人ホスピス徳島がん基金、徳島新聞社、徳島県医師会  3月9日(日)13時~16時30分、あわぎん大ホールで開催し、来場者は800人と大勢の市民の皆さんに参加いただきました。テーマの「わたしのリビングウィル」は、病気や事故で意識や判断能力の回復が見込めない状態になった場合をあらかじめ想定していただいて、その際にどのような治療を望まれるかお元気な時に意思表示をしておくものです。会場で「わたしのリビングウィル」の冊子をお配りし活用していただくようにおすす


めしました。 ●講演1「健康長寿と私の事前指定」 国立長寿医療研究センター 遠藤英俊先生  遠藤先生は「わたしのリビングウィル」のテーマに沿ったお話をしていただき、深刻な内容をわかりやすく解説していただき市民の皆さんの理解が深まりました。また、非がん患者の緩和ケアの必要性を明らかにされていました。しかし、非がん患者の緩和ケアは欧米に比べると遅れており、今後の発展が望まれる分野です。 ●講演2「レビー小体型認知症の臨床と治療」 メディカルケアコートクリニック 横浜市立大学名誉教授 小阪憲司先生  小阪先生の世界で初めて発見したレビー小体病は認知症患者の20%を占めています。レビー小体病はパーキンソン病から認知症まできわめて広い分野の疾病概念であり、この業績で先生は今年度朝日賞を授与されました。講演ではこの病気の診断治療と介護の要点をわかりやすく解説されました。医療者にもまだこの疾病は周知されておらず、午前中には徳島県の医師150名が先生の講義を熱心に拝聴しました。 ●講演3「察するこころ」 宗教学者 山折哲雄先生  山折先生のお話は、ご自分のご両親の看取りのお話から、日本の阿弥陀如来が半眼状態であること、古今和歌集「秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」から察するこころ、日本人の古来からの感性を話されました。最後に映画「END OF LIFE」のお話のあと、生きることの尊厳、さらに死そのものが尊厳であると結論されました。  先生の深い洞察力による日本人の生きざま死にざまのお話にはいつも大きな感動をおぼえ、生きる指針になっております。15年前の徳島の講演で、山折先生は緩和ケアとは1.痛みをとる、2.さする、3.褒める、と要約されました。この3つの要点を我々のホスピス徳島の行動指針にしております。もうひとつは告知について、先生はもともと告知とは神あるいは仏がしたりすることで、人がすることではないとおっしゃり、医師は告知することに心配りをするようにと言われているようでした。「わたしのリビングウィル」の最後のページには、告知してほしい・告知してほしくない・部分的な告知、と患者さんが選択できるようになっています。今後患者さんの意志を尊重しているリビングウィルの冊子を活用していきたいと思っております。  

(写真:前列左から遠藤先生、小阪先生、山折先生)

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