放 射 線 科
放射線科は、CR-DR、MDCT(マルチスライスCT)を駆使して診断技術の向上に努めます。全ての検査データはPACSを介して電子カルテと連携し、診断に活用されています。インフォームドコンセントを重視し、患者様が安心して検査が受けられるよう努力しています。画像診断は、3名の放射線専門医によりダブルチェックを行って診断の向上に努めております。
・放射線科技師:一原秀光、横山博幸、久保優治
MRI検査
|MRI検査とは
MRIは強い磁石と電波によって体内の情報を画像化する検査です。人体を縦、横、斜めの任意の断面で画像表示することができます。X線を使わないため、放射線被ばくの心配がありません。
|使用装置
当院では2022年7月にFUJIFILM社製の「APERTO Lucent Plus」を導入しました。
当院のMRIの特徴
・オープン型のため左右が開いた構造になっており、ドーム型に比べて閉塞感が少なく、狭いところが苦手な方でも安心して検査を受けていただけます。
・寝台が左右にも移動できるため、肩、膝など正中から外れた部位でも磁場中心にセッティングすることができ、高画質な撮像が可能です。
当院のMRI装置
|主な検査
・頭部MRI検査
脳梗塞、脳腫瘍、脳出血などを診断するために行う検査です。またMRA(MR血管撮影)では造影剤を使用せずに脳の血管を描出することができ、脳動脈瘤や脳血管の狭小化、閉塞の診断に利用されます。
頭部MRI
頭部MRA
・VSRAD検査
早期アルツハイマー型認知症特有の内側側頭部(海馬、扁桃、海馬傍回)の萎縮の状態を専用のソフトを使用して解析し、早期アルツハイマー型認知症の診断支援に役立てるシステムです。
通常の頭部MRI検査にVSRAD用の撮像(約10分)を追加することで行えます。
VSRAD レポート
・腹部MRI検査
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などの病変を診断するために行う検査です。
MRCP(MR胆管膵管撮影)では造影剤を使用せずに胆嚢や胆管、膵管を描出することができます。
腹部MRI
MRCP(膵嚢胞性腫瘍
・脊椎MRI検査
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折など脊椎疾患の病変を診断するために行う検査です。
レントゲンだけでは分からない椎間板や神経の状態を評価できます。
また圧迫骨折はMRIではレントゲンやCTに比べて新しい骨折と古い骨折の区別がつけやすく、骨折部の変形
が少ない場合でも骨折を診断しやすいという特徴があります。
腰椎椎間板ヘルニア(矢印)
腰椎圧迫骨折(矢印)
四肢MRI検査
肩や膝などの関節病変の診断をするために行う検査です。CTやレントゲンでは分かりづらい筋肉や腱、靱帯、軟部組織などの状態を調べます。
左肩腱板断裂(矢印)
右変形性膝関節症(矢印)