放 射 線 科

放射線科は、CR-DR、MDCT(マルチスライスCT)を駆使して診断技術の向上に努めます。全ての検査データはPACSを介して電子カルテと連携し、診断に活用されています。インフォームドコンセントを重視し、患者様が安心して検査が受けられるよう努力しています。画像診断は、3名の放射線専門医によりダブルチェックを行って診断の向上に努めております。
・放射線科技師:一原秀光、横山博幸、久保優治

リハビリテーション科
当院で行っている標準リハビリテーション
~在宅から自宅へ~
高齢化社会の進展とともに、リハビリテーション(以下リハビリ)の必要性も高まってきています。その要因の一つに「フレイル」(日本語に訳すと虚弱・老衰という意味)というものがあります。
「フレイル」とは、加齢に伴う心身機能の衰えであり、具体的には身体機能・認知機能の低下、口腔・嚥下機能の低下、栄養状態の低下などを指します。当院においても、「フレイル」と主体として心身機能に障害をきたした方が増えてきています。
「フレイル」の予防・改善にはリハビリが有効であり、早期より適切なリハビリを行うことで、状態の改善を望むことができます。
当院においても、できる限り早期より集中的にリハビリを行うことが標準的な対応となっており、「フレイル」の予防・改善はリハビリの大きな目標となっています。この課題に対して、離床の推進・笑いヨガの実施・認知症予防体操・リハビリ、看護職員による摂食ケアなどの取り組みを行っています。また、「フレイル」のみならず、加齢・疾病に伴い起こってくる運動障害・呼吸障害・心不全・排泄障害など多岐に渡る問題に対して、臨機応変に対応できるリハビリ体制を整備できるように問題意識を持ち、新たな試みを積極的に行い、医師・看護師などの連携をとりながら、最良のリハビリ・ケアを提供できるように業務に取り組んでいます。
近年では住み慣れた場所で自分らしい生活を最後まで送れるように、地域が主体となって、医療・介護・予防・生活支援などのケアサポートを行う「地域包括ケア」という考え方が浸透してきています。リハビリは退院したら終了ではありません。自宅へ帰っても、在宅生活に再適応できるように、継続してリハビリを行うことが重要です。退院後も安心して、在宅生活を送れるように、自宅へ訪問して行う訪問リハビリを行える体制を整え、切れ目のない医療・介護サービスの提供を目指しています。

・排泄障害
自尊心や清潔の保護、在宅生活にとって重要となる行為の1つに排泄があります。
高齢化に伴い当院でも排泄に関する問題を持つ患者さんや家族が増えてきています。
排泄の自立や失敗の予防・対応について病棟をあげて取り組んでいます。
・訪問リハビリテーション
リハビリテーション(以下リハビリ)は退院したら終了ではありません。自宅へ帰っても、在宅生活に再適応できるように、継続してリハビリを行うことが重要です。そこで、自宅で継続してリハビリが行えるように訪問リハビリというサービスがあります。訪問リハビリとは、在宅生活へ適応できるように、また在宅生活を自立して送れるように、定期的にリハビリ専門職が自宅へ訪問し、身体機能訓練(マッサージや筋力トレーニング、歩行練習など)や日常生活動作の練習(例えば、トイレや入浴動作など)などを行います。住み慣れた場所で自分らしい生活を最後まで送れるように支援させて頂きます。
・サルコペニア・フレイル
「サルコペニア(筋肉量の減少)・フレイル(虚弱)」とは、加齢に伴う心身機能の衰えであり、具体的には身体機能・認知機能の低下、口腔・嚥下機能の低下、栄養状態の低下などを指します。当院においても、「サルコペニア・フレイル」と主体として加齢により心身機能に障害をきたした方が増えてきています。
「サルコペニア・フレイル」の予防・改善にはリハビリが有効であり、早期より適切なリハビリを行うことで、状態の改善を望むことができます。
当院においても、「サルコペニア・フレイル」の予防・改善はリハビリの大きな課題となっています。この課題に対して、早期集中的リハビリの実施、離床の推進、笑いヨガの実施、認知症予防体操などを行っています。
・摂食・嚥下障害
摂食・嚥下障害は食物が上手く食べられない、飲み込めなくなる障害です。摂食(食べる)嚥下(飲み込み)に必要な筋力(口唇・舌・頬、頚部など)の強化、誤嚥してしまった時に食物を吐き出す訓練を行います。
その他に誤嚥性肺炎の予防、口腔内の環境や機能の維持・向上を図る口腔ケア、患者様一人ひとりに見合った食事形態の調整、摂食時の姿勢調整など、実際に食物を用いての嚥下訓練を行います。
・心不全の療養指導
近年、高齢化の進展により、心不全患者も増えてきています。心不全の増悪の多くが、服薬・食事など非医学的誘因であること。また、高齢心不全患者は合併症が関連して再入院を繰り返すことが特徴とされています。心不全療養指導はそういった予防可能な心不全増悪に対して、本人および家族など介護者に正確な知識と技術を身に着けて頂き、発症・増悪予防のためのセルフケアと療養を継続していけるように支援していく役割があります。
・緩和ケアのリハビリ
最後まで自分らしく日常生活が送れることを目標にリハビリを行っています。
症状・苦痛緩和のためにマッサージや動きたいと思った時に動けるよう機能訓練や動きやすい方法指導などを行っております。室内に引きこもり(寝たきり)にならないよう希望される方にはデイルームでの食事やティーサービス、屋内外での散歩なども積極的に行っております。
また、在宅での生活を希望される方には在宅に合わせたリハビリを行い、訪問リハビリにて退院後のフォローアップも行っております。
・鍼灸治療
鍼灸治療には血液循環を良くしたり、免疫細胞の増加や活性化を促進したりする作用があります。また内臓の働きを調節する自律神経を整え、身体の持つ恒常性維持機能を高める働きもあります。
当院では脊柱管狭窄症や圧迫骨折などの整形外科疾患から、全身倦怠感や腹水による腹部膨満感などの緩和ケア領域に至るまで、幅広く鍼灸治療を取り入れております。
・心臓リハビリテーション
心臓リハビリテーションを新たに始めています。外来リハビリテーション・デイケアを連携させて、切れ目のない総合リハビリテーションを行っています。
栄 養 部
病院食は治療の一環としてとても大切です。私たち栄養科では、治療をふまえた上で、患者様においしく食べて頂くために新鮮な食材を用いて出来る限り手作りで家庭的な雰囲気を出せるよう日々努力しています。緩和ケア病棟の患者様の食事は“彩り食”と名前が付けられています。“いろいろな料理を一品一品少しずつ盛りつけ、食事に彩りを与える”という意味を込めました。また、患者様の症状、食べられる量や嗜好に合わせた食事内容とさせていただいています。
・栄養科主任:堀部貴子

薬 剤 科
薬剤科では、院是である「命の質・QOLを高める医療」「患者・家族の皆様が安心できる医療」を実現することを目指し、薬の専門家としてチーム医療を支えています。
当院薬剤科の目指している姿を実現するため、以下の取り組みを重点的に行っております。
チーム医療・病棟業務:
・入院時持参薬の確認、評価、残薬調整および主治医との連携
・病棟カンファレンスへの参加、他医療スタッフへの迅速な薬剤情報提供
・服薬中の薬剤による副作用のモニタリングおよび病棟との情報共有
・医師、看護師からの薬剤管理に関連したタスクシフティング
・薬剤科主任:小林真也

近年、薬剤師の業務の在り方は“「対物」から「対人」へ”と言われております。
「薬」にのみ目を向けるのではなく一人ひとりの「患者様」の方を向いて仕事をしたい――。
そんな想いを胸に、薬剤科スタッフ一同、日々業務に取り組んでおります。
外来患者様、入院患者様、ご家族様等どなたでも、お薬のことで気になることがございましたら、お気軽に当院薬剤科までお問い合わせください。