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​ご 挨 拶

​令和4年4月

院長 近藤 彰

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開院40周年 院長挨拶  

COMPASIONATE COMYUNITY

 

 2023年11月12日、医療法人若葉会近藤内科病院は開院40周年をむかえました。

40年間無事若葉会を運営できましたのは、多くの先輩・後輩の先生方、職員の皆さま、そして多くの患者・家族の皆さまのおかげです。誠にありがとうございました。

2020年からの4年間のコロナ感染症を振り返り、今後の展望をお話ししたいと思います。

100年に一度といわれるコロナパンデミックは、世界で800万人、わが国でも8万人を越える多くの人々が亡くなり、社会生活に甚大な被害をもたらしました。当院の運営においてもコロナ感染症によって困難を極めた時間が続きました。しかし、職員皆がワンチームとなり様々な対策を行って乗り越え、新しい事業も立ち上げてきました。職員皆の賢明で勤勉な仕事ぶりが予想を超える成果をもたらしたと思っています。

その成果は3つあります。まず15000回を超えるワクチン接種を完遂し予防を徹底したこと、2番目は発熱外来での迅速な診断治療を行ったこと、特に世界の経口抗ウイルス薬の第一推奨薬であるパキロビットの積極的な処方を行ったことです。その結果、パキロビット服用した約400名の患者さんは重症化を防ぎ全員軽快しています。国内のパキロビット処方率0.2%であるのに対して、当院処方率は国内トップレベルの57%に達成しています。この成果をあげた新しい医薬連携システムはPBPM医薬連携として国内に情報発信しています。3番目は職員が見事にワンチームになったことです。コロナ禍一番困難を極めたのは、病院の感染対策が厳しく、末期の患者さんに家族の面会や付き添いが著しく制限される不条理な事態でした。職員がワンチームとなってこの事態を解消するため、テレビ面会・窓越し面会など様々な工夫をして成果を上げました。まさにチームワークの勝利でした。

新しい事業では、急増している心不全に対しての緩和ケアに取り組みです。治療としての心臓リハビリテーションを開始し、基本薬(ファンタスティック4)を積極的に導入しています。心不全の緩和ケアの根幹であるACPについても多職種で取り組んでいます。今後の大きな課題である認知症に対しては、早期診断と予防を行い、早期アルツハイマー病の治療とケアの確立に取り組もうと考えております。

若葉会の最大の宝は賢明で勤勉な仕事ぶりの職員です。今後若葉会はみんなが心を一つにして、緩和ケアをすべての患者さんに提供すること、認知症治療とケアを確立してアルツハイマー病を克服したいと考えております。

この秋、私は大変気持ち良く過ごしています。その原因の一つは祭りです

第17回わかば夏祭りは9月17日に行い、続いて9月30日ホスピス緩和ケア週間の前夜祭が開催されました。利用者・患者・ご家族の皆さんと一緒に楽しみました。祭りの後2週間の間に多くの患者さんが亡くなりました。キーパソンの息子さんからは、最期に母が美味しいたこ焼きを5個もたべることができて、うれしかったとお礼の言葉をいただきました。前夜祭の様子はYouTubeをご覧ください。

もう一つは、2023年のWARLD HOSPICE・PALLIATIVE  DAYのメインテーマで、COMPASIONATE COMYUNITIES TOGETHER FOR PALLIATIVE CAREです。「皆で思いやりのあるコミュニティを緩和ケアでもって作りましょう」という素晴らしいメッセージです。おりしもガザでの凄惨な戦い中、世界的なベストセラー作家(ザ・サピエンス)で歴史学者であるイスラエルのハレル教授は、報道ステーションのインタビュアの国際社会は何をなすべきでしょうかという質問に対してCOMPASIONATE STATEと応えられていました。

私たちの若葉会は、よりCOMPASIONATE COMYUNITYを目指して社会の進歩に貢献したいと思います。みなさま今後ともよろしくお願いいたします。

診療部部長 米田 和夫

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ご挨拶

 開院38年余の長い歴史と地域で厚い信頼をもつ近藤内科病院に2022年4月より勤務させていただいています。近藤内科病院が立地する西新浜は、学生時代にヴィレッジ・カキハラに幾度となく買い物に来た記憶があります。また家庭を持ち子供が小さいときには、スーパーセンターマルナカが徳島県内では大型商業施設の先駆けとして開業し、子供を連れてよく遊びに来ており決して見ず知らずの土地ではありません。その道中で目に入る近藤内科病院は、2002年4月に現在の場所に移転した際に徳島県内初の緩和ケア病棟を併設し、建物の斬新さだけでなく先進的な医療提供を行う医療機関として心に留まる病院でした。

 徳島県立中央病院、阿南医療センターではおもに肺癌などの呼吸器診療とリウマチ診療に携わってきました。このたび医局人事としてこれまでの経験も生かして、また新たなチャレンジもできるのではないかとお勧めいただき近藤内科病院に勤務することとなりましたのも、なにか不思議な縁に導かれたのかなと感じています。

 新型コロナウイルス感染症患者が2020年1月に日本国内で初めての発生以降、2022年6月現在まで第6波の流行期を経て、感染力は強いが重症化する例は少ないとされるものの、今後終息する見通しも不透明です。新型コロナウイルス感染症のため医療に限らず社会生活もなにもかもが混乱停滞しましたが、この2年間で病院内での感染症対策は特別な対応が当たり前となり整備されてきました。この体制を保ちつつ、あらたに医療提供内容を充実させる時期が来ています。近藤彰理事長よりその柱として、認知症に関する医療の質の充実、近年の高齢化社会において急増する心不全に対する心臓リハビリテーションが明示されました。私が注力してまいりました呼吸器診療、リウマチ診療に加え、認知症、心臓リハビリテーションに関する医療にも取り組んで、地域の皆様の健康管理、健康増進のお役に立ちたいと思います。よろしくお願いいたします。

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